サントリーホールディングス(HD)は、新会社「サントリー」を来年7月に設立すると発表。傘下の5社を合併させる形で、国内における酒類の製造や営業を一本化する。以前の「サントリー」は持ち株会社となった経緯があり、約13年ぶりに同一の社名が復活する形だ。
酒の種類などで会社が異なる体制を改め、新型コロナウイルス流行を受けた消費者の嗜好の急激な変化に対応する。
5社は、国内酒類事業を統括する中間持ち株会社「サントリーBWS」とビール事業の「サントリービール」、ワイン事業の「サントリーワインインターナショナル」、国内のウイスキーやチューハイなど蒸留酒事業の「サントリースピリッツ」に、国内営業の「サントリー酒類」。
背景には、新型コロナ流行を受けた家飲み需要や健康志向の高まりがある。各社の技術やデータを集約し、消費者のニーズを捉えた新商品の開発や効果的な販売戦略の立案に生かす。
以前のサントリーは2009年4月に持ち株会社制へ移行し、「サントリーHD」となった。